8月8日 観察会・富士宮口〜宝永火口〜水ケ塚(1)
今回の観察会は昨年8月10日と全く同じコースですが、7月の須走口の状態から草花の咲き具合は昨年と全く違うことが予想されます。8時に水ケ塚に集合して8時5分発のシャトルバスに乗りました。乗客は私たちの他には数人しか乗っていません。日曜日でもこの時間帯はこんなものなのでしょう。2,000mあたりまで登ると雲海の上に出ました。道路脇には鮮やかな紫色のヒメシャジンがたくさん咲いています。新5合目に着くと快晴でした。やはり、駐車場周辺でいつも見られるクルマユリやタカネグンナイフウロが見られません。宝永遊歩道でもミヤマハンショウヅル、タカネバラなどは見られず、コバノイチヤクソウはすでに咲き終わっていました。昨年は小天狗塚近くの沢が底雪崩に埋まってしまい、予定していたチョウの撮影ができなかったのですが、今年は宝永第三火口の火口底のイタドリとキオンが盛りで、多くのチョウたちが見られました。ところが、あまりに広いためチョウの近くになかなか行けません。カラスアゲハやヒョウモンチョウの仲間も見られたのですが、撮影できたのはクジャクチョウとアサギマダラだけでした。昨年は豪雨で流されて歩きにくかった第三火口から小天狗塚への遊歩道も今年は歩きやすくなっていました。ミヤマフタバランはほとんど終わり、シャクジョウソウは全く見られませんでした。昨年は蕾だった浅黄塚近くのイタヤカエデに着いたイワギボウシはちょうどよく咲いていました。一昨年と全く同じ場所にキバナノショウキランが咲いていました。満開のボタンヅルにチョウが集まり、その中にアオバセセリを数年ぶりに見ることができました。(参加者3名)
新五合目・宝永遊歩道・宝永第二火口
新5合目はキオン、イタドリ、ヒメシャジンなどが盛り・下界は雲海
ミヤマシャジン(左)とヒメシャジン(右・咢片に鋸歯がある)
アザミにクジャクチョウ 山頂
ヤハズヒゴタイ トモエシオガマ
宝永遊歩道の途中の沢にて・アマツバメが飛んでいる
カラマツ ?きのこ
宝永火口縁より 第一火口の噴石丘
十二薬師・溶岩の岩脈 第二、第三火口の間
シラビソの風倒木 第二、第三火口の間より
第二火口壁のカラマツ 第二、第三火口の間のカラマツ
第二、第三火口の間にて 第二、第三火口の間のミヤマヤナギ
白く固い物質が付着した石・第一火口でも見られる
観察会・富士宮口〜宝永火口〜水ケ塚(2)

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