5月23日 西臼塚・高鉢山・浅黄塚付近・片蓋山・万葉植物園・御胎内植物園
1999年5月23日の観察会
今回はお天気に恵まれ、先週と違い木々の緑が優しい木漏れ日の中を歩くことができました。野鳥の声も多くミソサザイ、ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチ、コルリ、メボソムシクイ、ビンズイなどを聞きました。遊歩道の途中にウサギが何かを掘ったあとがありました。歩道沿いには先週は蕾だったヤマトグサやクサボタンをはじめ、ニリンソウ、クワガタソウ、シロカネソウ、ワチガイソウなどが咲いていました。また、エゾハルゼミが早くも鳴きだしていました。その後、標高1,700mの高鉢山付近の森を散策、ここでは目立った花はシロカネソウくらいでしたが、イワセントウソウらしき花も見られました。水ヶ塚近くの森でタケシマランを探していて、奇麗なコケを見つけました。片蓋山のブナの巨木やオオカメノキの白い花を見ながら昼食。コルリ、ウグイス、相思鳥の声が聞こえていました。麓に下りて倫理研究所の「万葉植物園」に。植物園と道路の反対側の倫理研究所事務所に申し込んで無料で見学できます。ここは万葉集にでてくる植物を集めた植物園で、花の写真が植物の旧名とともに展示されているためとても分かりやすく、多くの珍しい草花とともにオキナグサ(旧名・ねっこぐさ)の綿毛をたくさん見ることができました。最後は富士山麓の野草を集めた御胎内植物園です。これだけあちらこちら歩くと皆、かなりくたびれてしまいましたが、キンラン、ギンランなどここでも珍しい花に出会うことができて大満足でした。広葉樹(コナラなど)の森の中に様々な植物が自然に近い状態で成育しています。知識が無いと何だかよくわからない植物園ですが、そこが良いところ? 野鳥観察にも良い場所です。(参加者8名)

ヤマトグサ

ヤマシャクヤク

ヤマハタザオ

ヤマガラシ

ワチガイソウ

オオカメノキ

ヤマクワガタソウ

バイケイソウ

御胎内植物園

キンラン

ササバギンラン?

オキナグサ

花が終わった後のフデリンドウ


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